地震の被害と建築基準法

またまた、難しいタイトルを入れて、自分自身を追い込んでいる設計担当の井上です。
今回もよろしくお願いします。

過去の地震と建築基準法の関係をざっと説明します。
1981年(昭和56年新耐震基準」施行 耐力壁の量が増えて、粘り強さも配慮した設計に進む

1995年(平成7年) 阪神・淡路大震災発生 「旧耐震」と「新耐震」で住宅の被害に差が
「新耐震」が有効だったことが証明できた地震

2000年(平成12年)「2000年基準」施行
接合金物の補強と壁量バランスの基準ができた
(ホールダウン金物が登場・・自分の家にはついてないです、平成6年だったので)

2011年(平成23年)東日本大震災 長周期地震動(揺れる時間が長い)
繰り返し地震による被害が多く発生した、津波被害が大きかったので、地震被害が目立たなかった

2016年(平成28年)熊本地震 前震・本震の連発で「2000年基準」の住宅にも
甚大な被害が続出して、住宅に関わる技術者に大きな衝撃が・・・・。

今後どのように計画・設計を進めたら良いか考えます。

耐力壁を多くすれば、建物も強くなるのですが、設計の自由度に制限を受けたり、
当然コストもあがります、今回の熊本地震のように震度7クラスが連続して起こる地域なのか?
過剰設計にならないか?
でも壊れたら最初の建設費を超える費用が必要になるので、初期投資がかかっても良いのだと・・・。

何回も揺すられると、取り付けビスや釘が抜けて、耐力がなくなり、結果建物全体が壊れます。
解決する方法は何か?

ひとつの答えが、揺すられたとき、筋交いに損傷が出ない金物はないものかと考えました。
そんな虫が良い金物なんてあるわけないと・・・ところがあったんです。

昨年、以前からお付き合いのあった「岡部株式会社」さんから、新しい筋交い金物を開発したから
使用してくれないか?現場で実際に付けた大工さんの生の声を教えて欲しいと
依頼を受け、お施主さんに説明し了解頂き、採用した金物が「ブレスターZ」
と言う金物です。
昨年つけた金物は、現場の大工さんから、駄目出しをくらって、改良したそうです。
言われたことを改良するため、開発費をかけて作った金型を御蔵入りにして、
作り直したそうです。とても信じられません元が取れるはず絶対にありません。
ブレスターZ600 

すごく真面目な会社です、大規模な建築物の金物メーカーさんなんですが、住宅のこの利益が
出ない小さい金物に使命を感じ開発してくれています。
上司に掛け合い、開発部門を説き伏せて今回の新消費にたどり着いたそうです。

営業担当の足立さん、先日も忙しい合間に、
現場に来て、担当代理人と実際に付けた大工さんと熱心に話をしていました。

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